断熱・省エネの豆知識
2話 不織布とはどんなもの?
ハニカム・サーモスクリーンに使用されている生地、不織布とはどんなものでしょう?
■不織布とはその名の通り織っていない布のことです。布というと糸を使用した織物をイメージしますが、織加工の技術がない時代は動物の毛皮や樹皮などを身にまとっていました。織っていない布ということなので、まさに不織布の原点ということになります。
■不織布は、織加工のように糸を織る・編むという作業がないために、短時間で大量に生産できるというメリットがあり、衣料用資材・防護用資材・建築資材・農業資材・医療資材など様々な分野で用いられています。
■ハニカム・サーモスクリーンに使用されている不織布はポリエステルという素材を使用しています。素材の特長として、細い繊維からなるため断熱性・保温性に優れ、また耐熱性・耐光性にも優れています。さらに、織物と違い切断面からのほつれがなく、寸法安定性にも優れています。
■不織布の製造方法はいくつかありますが、ハニカム・サーモスクリーンに使用しているポリエステルの不織布は、原料である合成樹脂を加熱・溶融し、熱圧着によりシート状にしています。
■良いところばかりでなく悪いところはないの?
悪い点としては、不織布の性質上、フィルムなどのように透明なもをつくることはできません。そのためハニカム・サーモスクリーンを開いた状態では視界が完全に遮られてしまいます。また、紙などとは違い印刷適性も劣るため表面にロゴマークや絵柄を印刷することもできません。